こんにちはGenjiです。
この記事では快適カーライフを送って頂く為の情報を発信していきます。
クルマのバッテリーの寿命は?
もしバッテリーが上がったらどうしよう?
こんな質問にお答えします。
この記事の内容
・バッテリーとは?
・形式の見方
・充電制御車とアイドリングストップ車
・バッテリートラブルは意外と多い
・トラブルにあったら
・交換方法
・まとめ
私はフルサービスガソリンスタンド勤務27年です。
長い経験から得た情報を公開します。
これを読めば、
バッテリーの不安から解消されます。
快適なカーライフの為に、キチンと点検整備しましょう。
クルマのバッテリーとは?
エンジンの始動の為にスタータに電力を供給してセルモータを回します。
始動の他に、ライトやカーステ、カーナビ、
ドライブレコーダー等の各種電装部品に電気を供給します。
エンジン回転中はオルタネータ(発電機)によって発電され、
電気の供給と同時に、バッテリー本体にも充電される仕組みになっています。
クルマのバッテリーは一般的には、3年程度で交換が必要になる消耗部品です。
とはいえ、使用方法によっては3年より短くなるケースもあります。
バッテリーにとって、良くない使い方をしなければ、3年を超えて5〜6年使える事もありますが、注意が必要です。
バッテリーは突然使えなくなります。
これは今や当たり前の話ですが、昨日まで使えたのに・・・さっきまで使えたのに・・・
年数が経てば経つほど、急に使えなくなる可能性が高くなります。
使えなくなる前に点検して、必要ならば交換しましょう。
バッテリー形式の見方
ほとんどのバッテリーに表示されている数字や記号の見方です。
「44 B 19 L」 こんな感じで表示されています。
解説していきます。
・「44」 性能ランク
バッテリーの総合性能。数値が大きい程、性能が良い。
・「B」 短側面のサイズ
JIS規格により決められた記号。
・「19」 長さ寸法
バッテリーの長さをcmで表した数値。
・「L」 ⊕、⊖端子の極性位置
L(左)、R(右)で表示。
このようにそれぞれに意味があり、数字が大きくなると、バッテリーの容量とサイズが大きくなります。
アイドリングストップ車専用バッテリー
「Q‐55 R」
解説していきます。
・「Q」 外形寸法の区分
・「55」 性能ランク
・「R」 端子位置(表示なしの場合Lタイプ)
アイドリングストップ車のバッテリーは通常のクルマとは違う為、専用のバッテリーが必要になります。
通常のバッテリーを使用した場合、
短寿命、電装品の不具合、車両の不具合等が発生する可能性があります。
アイドリングストップ車には、アイドリングストップ車専用バッテリーを使用しましょう。
充電制御車とアイドリングストップ車
充電制御車
バッテリーの充電状態に応じて、オルタネータ(発電機)の稼働を調整(稼働・休止)するシステムを搭載した車両です。
⇒オルタネータの稼働時間を短縮することによりエンジンの回転負荷が軽減され、燃料消費量を減らします。
バッテリーに電気が溜まった時は動くのをやめて、ガソリンを節約する。
充電された電気が減ってきたら、また動き出すシステムの事です。
アイドリングストップ車
信号待ち等の停車中に自動でエンジンを停止させ、
再発進時にエンジンを再始動するシステムを搭載した車両です。
⇒不要なアイドリングの時間を減らすことで、燃料消費量を減らします。
どちらも燃費をよくする為に開発された素晴らしいシステムですが、
その代償としてバッテリーが専用で高額です。
バッテリーのトラブル
バッテリーは温度変化によりその性能が大きく左右されます。
真夏と真冬はトラブルが多発する時期です。
夏は出先でのトラブル。
冬は出かける前にトラブル。
要注意です。
真夏の炎天下、レジャー施設の駐車場等はかなりの高温になります。
年数の経ったバッテリーには酷な状況です。
真冬の夜の冷え込みもまたバッテリーには酷な状況です。
劣化が進むと、
昨日動いてたのに今日エンジンがかからない!
なんてことが起きます。
こんなトラブルを回避するためにも点検、交換に気を使いましょう。
点検にはガソリンスタンドがおすすめです。
詳細は【ガソリンスタンドが必要な理由】をどうぞ。
JAFの出動依頼の約4割がバッテリートラブルです。
バッテリートラブルはガス欠と同様に、新たに電気を供給されないと、どうしようもないトラブルです。
出先だったとしたら、とても不安な時間を過ごし、思わぬ出費に繋がってしまいます。
日頃からチェックして、こんなトラブルを回避しましょう。
バッテリートラブルの対処法
①簡単で確実なのはJAFでしょう。JAF会員なら迷わず呼んで、待ちましょう。
出動から到着まで、多少の時間はかかりますが確実です。
もし万が一バッテリーが原因ではなかった場合も安心です。
保険屋さんに対応してもらうことも出来ます。
②距離にもよりますが、車屋さん、整備工場、ガソリンスタンド等の知り合いに来てもらいましょう。
日頃から信頼関係を築いておけば費用を抑えられるかもしれません。
ガソリンスタンドがおすすめです。
その理由は【ガソリンスタンドが必要な理由】をどうぞ。
③近くに居る人に声を掛け、ブースターケーブルでつないでもらう。
レジャー施設等ならたくさんの人が居ますから、ブースターケーブルを持ってる人が居るかもしれません。
人任せよりも自分で用意しておくのがおすすめです。
私もマイカーに積んでありますが、たくさんの人(クルマ)を救助してきました。少し誇らしく思います。
エンジンがかからない場合、バッテリーが原因ではない場合もあります。
その場合はケーブルでつないだとしてもエンジンはかかりません。
おとなしくプロに任せてお金を払いましょう。
ブースターケーブルのつなぎ方
正しい接続方法でないと危険な場合もあります。
- トラブル車のプラス端子
- 救援車のプラス端子
- 救援車のマイナス端子
- トラブル車のエンジンブロック
トラブル車から始まり、トラブル車で終わる。
ジャンプスタートのポイントです。
ケーブルを取り外すときは逆の順番で外して下さい。
エンジンブロックについて
最後に繋ぐエンジンブロックについての解説です。
エンジンブロックとはボディアースと思って頂いて問題ありません。
電機は電圧の高い方から低い方へと流れます。
トラブル車のバッテリーは弱っている = 電圧が低い
救援車のバッテリーは正常 = 電圧が高い
このため最後にトラブル車のマイナス端子に接続すると火花が飛ぶ可能性が高くなります。
この火花がバッテリーから発生した水素ガスに引火して爆発する可能性があります。
この最悪の状況を回避するために、
最後の接続はトラブル車のマイナス端子ではなく、
バッテリーから遠いエンジンブロックに接続するのです。
バッテリー交換方法
工具等やバックアップが必要なこともあり、あまりおすすめはしませんが、書いておきます。
- クルマのキーを抜く
- マイナス端子を外す
- プラス端子を外す
- 固定金具を外しバッテリーを積み替える
- 固定金具で固定する
- プラス端子をつける
- マイナス端子をつける
マイナスを外して始まり、マイナスを付けて終わる。
これがバッテリー交換のポイントです。
なぜ順番が決まっているのか。
クルマのボディーとバッテリーのマイナス端子は直結され、「ボディー=マイナス」です。
ボディアースと言われるものです。
仮に順番を無視してプラス端子から外そうとした場合、工具の端がボディに接触するとショートします。
最悪の場合、バッテリーの爆発や、車両のコンピューターの故障に繋がります。
このようなトラブルを回避するために必ず順番を守る必要があります。
まとめ
・バッテリーの寿命は3年(メーカー推奨)
・使い方によっては短くも長くもなる。
・ちょい乗りを繰り返すとバッテリーに良くない。
・アイドリングストップ車にはアイドリングストップ車専用バッテリーが必要。
・専用でないと肝心なアイドリングストップ機能が働かない可能性がある。
・バッテリーは温度変化に弱い。それゆえに真夏や真冬はトラブルが多発する。
・トラブルの対処法はいくつかあるが、JAFやガソリンスタンド等のプロに任せるのが安心。
・ブースターケーブルやジャンプスターターを用意しておくと安心。
・バッテリーの救助や交換には決められた手順がある。
以下のようなジャンプスターターを用意しておくとより安心です。
いかがでしたか?少し長くなりましたが、参考にして頂けると嬉しいです。
素敵なカーライフを!
最後まで読んで頂いてありがとうございました。
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