タイヤの寿命ってどのくらい?
タイヤの価格は?
こんな質問にお答えします。
こんにちは。Genjiです。
ガソリンスタンドに勤務してると、こんなことをよく聞かれます。
そのお客様に合わせたお話になるので一概には言えませんが、参考になれば幸いです。
この記事の内容
・そもそもタイヤとは
・タイヤとホイール
・タイヤの寿命
・タイヤの価格
・タイヤをチェックしてみよう
・まとめ
タイヤのパンクやトラブルは増加傾向にある
毎年、一般道や高速道路にて、タイヤのトラブルが増加しています。
JAFの統計によると年間40万件に届く勢いです。
この主な原因は、車やタイヤに関する興味の低下、知識不足があげられます。
もちろん突発的なトラブルもありますから、それが全てではありません。
しかし、
車への関心や正しい知識があれば、防げたトラブルもたくさんあります。
この記事を参考にして正しい知識を持って頂きたいです。
解説していきます。
そもそもタイヤとは?
タイヤとはゴムの部分の輪の事を言いますが、それだけでは使い物になりません。
ホイールがあってこそ初めてタイヤとしての機能を持つので、ホイールごと「タイヤ」と呼ばれます。
サマータイヤ
通常時に使用するタイヤの事です。
雪の降らない(少ない)地域の方は通常も何もないと思いますが、一般的には冬シーズン以外に使用します。
サマータイヤと呼ばれますが、春夏秋、雪の降らない地域の冬にも使われます。
スタッドレスタイヤ
主に冬のシーズンに使用します。
年配の方はスノータイヤ等の言い方をする事もありますが、ひと昔前のタイヤの事で、今や死語です。
そのほとんどがスタッドレスタイヤですのでスノータイヤと出会う事は稀です。
スタッドレスタイヤが登場するより前は、スパイクタイヤと呼ばれる鉄の鋲がついたタイヤが使用されてました。
しかし、その鋲がアスファルトを削り、粉塵となり健康被害が出たために規制される動きとなりました。
1990年代にスパイクタイヤが規制され、その鋲(スタッド)が無いタイヤでスタッドレスタイヤとなりました。
ちなみに、「スパイクタイヤ」は和製的なネーミングで、その当時から世界的には「スタッドタイヤ」でした。
その流れからの「スタッド・レス・タイヤ」なので「スパイク・レス・タイヤ」とは呼ばれません。
タイヤとホイール
ホイールには大きく分けてアルミホイールとスチールホイールがあります。
スチールホイール
多くの車の純正装備(新車時装着)ホイールです。
何の変哲もない鉄のホイールで、見た目がしょぼいので多くの場合、プラスチックのホイールカバーを付けます。
機能性重視のモノですから、ファッション性はゼロです。
アルミホイール
最近はアルミホイールが純正装備(新車時装着)される車の方が多くなってきた印象です。
鍛造、鋳造、2ピース3ピース等、その製造方法によって細かく分類することもあります。
そのファッション性に加え、軽量化や放熱性にも優れており、自分好みのデザインを選ぶことが出来ます。
タイヤの寿命
さて、前置きが長くなりましたが、寿命についてです。
もちろん運転の仕方や走行距離等で変わってくるモノです。
例えば、毎日通勤で20~30㎞走る人と、週に2〜3回の近所のお買い物に使う人。
月に走る走行距離は全く違ってきますから、寿命が同じな訳がありません。
ですがここでは、経年数に重きを置いてお話します。
そういう意味で一概には言えませんが、
一般的な人の走行距離である年間1万㎞くらいの使い方でお話します。
国産のタイヤは特に、しっかりとした作りになっています。
しかし、
材質はゴムですので、紫外線や温度、湿度の変化に敏感に反応し経年劣化します。
メーカー推奨は3年交換と言われています。
3年も経つと劣化しますから新品と交換しましょうという事です。
ですが、
タイヤは意外と高額になります。タイヤ本体の価格に加えて、作業工賃等がプラスされるからです。
そうなってくるとなかなか簡単に新品交換とはいかなくなってきます。
ですが、安全と安心を考えるなら3年交換を推奨します。
もったいないと思われる方も居ると思います。
実際に私のガソリンスタンドでも3年交換をお勧めして、交換を決断する人は極々稀です。
その気持ちもよ〜く分かりますから、
私は5年程度での交換をお勧めします。
5年程経つと、ひび割れ等の経年劣化を、はっきりと確認する事が出来る様になります。
本来は、ひび割れてからでは遅く、いつ何があるか分からない危険なタイヤです。
タイヤの寿命は3年程度だという認識を踏まえつつ、5年を迎える前に交換を考えましょう。
ここではタイヤの残り溝について、多くは語りません。
ガンガン走る人は当然、3年も経てば、かなりすり減って交換せざるをえなくなります。
でも、そうではない方は、必ず下の様に思うハズです。
「まだ目があるから大丈夫だろう」
「すり減ってないから、あと2〜3年使えるだろう」
すり減ってないからと、そのまま7〜8年使い続け、
ひび割れからのバースト事故を何度も見てきました。
タイヤの残り溝よりも経年劣化の方が気付きにくく、
事故につながりやすいからです。
こんな事にならない為にも5年以内の交換をお勧めします。
タイヤの価格
タイヤの価格にはいろんなものが含まれていたり、含まれていなかったりします。
真逆の事を言っていますが、言葉通りです。
タイヤ本体のみの価格を打ち出して「安い」と思わせる手法
大手のカーショップ等が得意とする手法で、これには注意が必要です。
ここには作業工賃や古タイヤの処分料等の必要経費が含まれていません。
そのため、当然、安く見えます。
そういうチラシ等の片隅に、ひっそりと、小さい文字で、
「別途作業工賃等必要です」
こんな文言があるはずです。よ〜く見て下さいね。
よく見ずに決めると、お会計時にモメます。
予想を超えるお会計を請求され、納得できないけど渋々帰るハメになります。
諸費用込々価格のポッキリ手法
私個人的にはこちらをお勧めします。もちろん、諸々込みの価格なので高く見えます。
しかし、トータル価格を先に提示しますので、上記の様なモメ事は発生しません。
絶対に提示された価格以上にはなりませんし、安心です。
ただ、これをチラシ等に載せても、単純に高いと思われてしまうので、大手はやりません。
大事なのはトータル価格であり、後々モメないように確認する事です。
中には良心的でないお店や店員さんがいて、わざと言わないようなお店もある様です。
しっかり確認しましょう。
タイヤの価格
またも前置きが長くなってしまいましたが、価格です。
タイヤにはいろんなメーカーといろんなサイズがあるので一概には言えません。
ここまで引っ張っといてすいません。
ですがタイヤ価格に含まれるモノをお伝えします。
これはタイヤを取り扱うお店それぞれが決める事ですので、これが全てではありません。
ここでの価格は私のお店に限った話です。
こういう工賃が発生してるのかと、参考程度にしてください。
- タイヤとホイールの組込
古タイヤをバラシて新タイヤの組込料・・500円 - 組込んだタイヤのバランス調整
新タイヤとホイールのバランス調整料・・600円 - 古タイヤ処分
産業廃棄物としての適性処分料・・・・・300円 - エアーバルブ交換
空気を注入するバルブの交換料・・・・・100円
一本につき合計1,500円かかります。
4本交換なら×4で6,000円です。
つまり、
(タイヤの本体価格)+(上記作業工賃1,500円)=タイヤ購入交換費用
4本購入交換なら、上記×4です。
ちなみに17インチ18インチ19インチ・・・と大きくなっていくと若干料金が上がっていきます。
この他に、
さらに、車への脱着料金1本500~800円、
4本で2000円〜3200円程必要なお店もあります。
私のお店では、タイヤを購入して頂いたお客様からは脱着料金は頂いていません。
ですが、
しっかりと料金を頂くお店が多数派です。商売ですから。
ホイールごと購入の場合はホイールの価格が上乗せされますよ。
参考にして頂けたら幸いです。
タイヤをチェックしてみましょう
ここまで読んで下さった方は、自分の車のタイヤがどの程度か、気になっている事と思います。
実際に目で見て残り溝やひび割れ等確認してみましょう。
結構マズいタイヤの方も多いのでは?と思います。
そのタイヤ購入したのはいつか思い出せますか?
ほとんどのタイヤには製造年が表示されています。
ガソリンスタンドで教えてもらってください。教えてくれる店員さんは良心的です。
これを知らないようなら問題外の店員さんです。バイト君とかかな?
詳しくは【ガソリンスタンドが必要な理由】をどうぞ。
実際にチェックして5年以上経っている様なら交換を考えて下さいね。
安心と安全の為です。
まとめ
・年々車への関心が薄れてタイヤのトラブル件数は右肩上がり
・タイヤには夏用タイヤと冬用タイヤがある
・ゴム部分の輪っか、と鉄、もしくはアルミのホイールが1セット
・タイヤの寿命はメーカー推奨3年交換、Genji推奨は5年以内交換
・タイヤ価格には作業工賃が含まれていたり、含まれてなかったりする
・Genjiのお店は良心的でリーズナブル
ご自分のタイヤをチェックして余計なトラブルは未然に防ぎましょう。
そのためにもフルサービスガソリンスタンドは重要です。
フルサービスガソリンスタンドが苦手な方は、
【ガソリンスタンド利用法】をどうぞ。
命を乗せて走る車ですから、ご自分の命を守るために日頃からチェックする習慣を付けましょう。
アナタだけではなく、アナタの大切な人、誰かの大切な人を守る為にも。
安心安全な快適カーライフを!
最後まで読んで頂いてありがとうございました。
にほんブログ村
コメント